形で伝えるピクトグラム

これまで看板の種類のお話しをしてきましたが、今回は看板に使用する機会も多いピクトグラムについてお伝えしていきたいと思います。
基本的には宣伝用の看板に使用するというよりは、お客様や利用者を誘導したり、簡潔に情報を伝える際に利用されることが多いのがピクトグラムです。

ピクトグラムはとても身近な存在

例えば大型ショッピングモールなどでお手洗いに行きたいと思ったとき、皆様辺りをグルっと見渡すかと思います。
その際「トイレ」という文字や「W.C.」という文字を探すと同時に、丸と三角で構成された青い男性のマークと赤い女性のマークも探しているのではないでしょうか。

このよく見かけるシンボルがピクトグラムと呼ばれているものになります。
他にも電車で見かける優先席に妊婦の方やご年配の方のピクトグラムが描かれていたり、整体院の看板に腰痛、肩こりのピクトグラムを利用していたりと非常に身近な存在です。

ピクトグラムを利用するメリット

看板などで人に何かを伝えたいと思った際、文字で記載していれば内容は伝わります。
しかしピクトグラムがよく利用されているのは形を見ることで一目で内容を理解できるという点があるからです。
例えば遠い場所にあるトイレへの誘導看板を見た場合、文字だけだと見えるところまで近づかないと認識することができません。
ですがピクトグラムであれば、ある程度離れた場所からでも伝えたいことを認識することができ、一瞬でトイレの位置が判断できます。
また、伝える情報が多い場合、文字を羅列すると非常に見にづらくなりますが、ピクトグラムを並べればすっきりとまとまり、伝えたいことをを理解してもらいやすくなることもメリットの一つです。

気をつけるべき点

ピクトグラムは簡単な情報を図形にしたものになるので、複雑なものは表現ができません。
また、ピクトグラムを載せる側は何を表す図形なのか理解していても、実際に見る側には情報が伝わらないなんてことも稀にですがあるかと思います。
この点に関してはピクトグラムの下に小さめの文字で情報を入れておけばとりあえず伝えることは可能ですが、ピクトグラムの利点を削ることになりますので、ご利用の際はしっかり計画を練って利用しましょう。

【本日のまとめ】

ピクトグラムはスマートに情報を伝えることが可能

ピクトグラムは多用せず計画的に利用することも重要

特殊なピクトグラムを利用する場合は一度知り合いに見てもらうと安心